問題
ITサービス継続性管理(ITSCM)とBCP(事業継続計画)の関係に関する記述として、適切なものはどれか。
ア)ITサービス継続性管理は、BCPとは独立して策定されるべきであり、事業側の継続計画とは連携させる必要がない。
イ)ITサービス継続性管理は、BCPで定められた事業継続の要件を踏まえ、ITサービス面での復旧目標(RTO・RPOなど)を計画・実現するための活動である。
ウ)RTO(目標復旧時間)は、災害発生前の最後の正常なバックアップ取得時点からどれだけ遡ってデータを失ってよいかを示す指標である。
エ)BCPはIT部門のみが策定・維持すべき計画であり、経営層の関与は不要である。
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正解: イ)
解説:
- ア)ITサービス継続性管理は、事業全体の継続計画であるBCPと整合させ、事業が必要とする復旧要件をIT基盤で満たせるように連携して策定する必要があります。「独立して」「連携させる必要がない」は誤りです。
- イ)ITサービス継続性管理(ITSCM)は、BCPが定める事業継続上の要件(どのサービスをどれだけの時間で復旧させるべきかなど)を踏まえ、ITシステム・インフラの観点から目標復旧時間(RTO)や目標復旧時点(RPO)を計画し実現するための活動です。正解です。
- ウ)「バックアップ取得時点からどれだけ遡ってデータを失ってよいか」を示す指標はRPO(目標復旧時点)です。RTOは「災害発生からサービスを復旧させるまでに許容される時間」を示す指標であり、説明が入れ替わっているため誤りです。
- エ)BCPは事業全体の存続に関わる計画であり、IT部門だけでなく経営層を含む全社的な関与のもとで策定・維持されるべきものです。「経営層の関与は不要」は誤りです。
重要キーワード
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| BCP | 災害等の緊急事態でも事業を継続するための計画 |
| ITSCM | BCPを踏まえてITサービス面の継続性を計画する活動 |
| RTO | 目標復旧時間。障害発生から復旧までに許容される時間 |
| RPO | 目標復旧時点。データ損失を許容できる範囲を示す時点 |