問題

M.ポーターが提唱した競争優位を確立するための基本戦略に関する記述として、適切なものはどれか。

ア)コストリーダーシップ戦略とは、特定の市場セグメントに経営資源を集中させ、その領域で独自性を確立する戦略である。

イ)差別化戦略とは、業界内で最も低いコスト構造を実現し、価格競争力で優位に立つ戦略である。

ウ)集中戦略とは、特定の顧客層・地域・製品分野など限定した領域に経営資源を集中させ、その領域でコストリーダーシップまたは差別化のいずれかを追求する戦略である。

エ)コストリーダーシップ戦略、差別化戦略、集中戦略は互いに独立しており、いずれか一つを選択することは不可能である。

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正解: ウ)

解説:

M.ポーターは、企業が競争優位を確立するための基本戦略として、次の3つを提唱しました。

  • コストリーダーシップ戦略:業界内で最も低いコスト構造を実現し、価格競争力で優位に立つ戦略

  • 差別化戦略:製品やサービスに他社にはない独自の付加価値を持たせ、価格以外の面で優位に立つ戦略

  • 集中戦略:特定の市場セグメント(顧客層・地域・製品分野など)に経営資源を集中させ、その狭い領域でコストリーダーシップまたは差別化を追求する戦略

  • ア)「特定の市場セグメントに集中」という説明は集中戦略の内容であり、コストリーダーシップ戦略の説明として誤りです。

  • イ)「最も低いコスト構造」という説明はコストリーダーシップ戦略の内容であり、差別化戦略の説明として誤りです。

  • ウ)集中戦略の正しい説明であり、正解です。

  • エ)ポーターの理論では、通常はこれらの基本戦略のうち一つを明確に選択すべきとされており(中途半端な状態は「スタック・イン・ザ・ミドル」と呼ばれ不利とされる)、いずれかを選択すること自体は可能であるため誤りです。

重要キーワード

用語説明
コストリーダーシップ戦略業界最低のコスト構造で優位に立つ戦略
差別化戦略独自の付加価値で価格以外の優位性を築く戦略
集中戦略特定領域に経営資源を集中させる戦略
スタック・イン・ザ・ミドル基本戦略のいずれも中途半端で優位性を築けない状態