問題
技術経営(MOT)における技術ロードマップに関する記述として、適切なものはどれか。
ア)技術ロードマップは、過去に実施した研究開発の実績を記録するためだけの文書であり、将来の計画とは無関係である。
イ)技術ロードマップは、将来の市場・製品ニーズと、それを実現するために必要となる技術の開発時期・進化の見通しを時系列で示し、研究開発の方向性を経営戦略と連携させるために活用される。
ウ)技術ロードマップの策定には、経営層や事業部門の関与は不要であり、研究開発部門のみで完結すべきものである。
エ)技術ロードマップは一度策定したら、技術動向や市場環境が変化しても更新すべきではない。
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正解: イ)
解説:
- ア)技術ロードマップは、過去の実績記録にとどまらず、将来の市場・製品動向とそれを支える技術の進化を見通し、今後の研究開発の方向性を示すための「将来計画」としての性質を持つ文書です。「将来の計画とは無関係」は誤りです。
- イ)技術ロードマップは、将来の市場や製品に対する要求と、それを実現するために必要な技術要素の開発時期・成熟度の見通しを時間軸に沿って整理し、研究開発投資の方向性を経営戦略・事業戦略と整合させるためのツールとして活用されます。正解です。
- ウ)技術ロードマップは研究開発の方向性を経営戦略・事業戦略と連携させるためのものであるため、経営層や事業部門を含めた全社的な視点での策定・合意形成が重要とされます。「研究開発部門のみで完結すべき」は誤りです。
- エ)技術動向や市場環境、競合状況は時間とともに変化するため、技術ロードマップは定期的に見直し・更新することが一般的であり、「更新すべきではない」は誤りです。
重要キーワード
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| 技術ロードマップ | 将来の技術進化の見通しを時系列で示す計画文書 |
| MOT(技術経営) | 技術を事業価値に転換するための経営の考え方 |
| 研究開発戦略 | 技術投資の方向性を定める戦略 |
| 技術の棚卸し | 保有する技術資産を整理・把握する活動 |