問題

共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式に関する記述として、適切なものはどれか。

ア)共通鍵暗号方式は、通信相手ごとに異なる鍵を用意する必要がなく、n人の相互通信に必要な鍵の総数は常に一定である。

イ)公開鍵暗号方式は、暗号化に使う鍵と復号に使う鍵が異なり、一般に共通鍵暗号方式より処理速度が遅い。

ウ)公開鍵暗号方式では、秘密鍵を通信相手に安全に配送する手順が必須である。

エ)共通鍵暗号方式は、公開鍵暗号方式に比べて鍵管理の対象となる鍵の数がn人の通信で少なくて済む。

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正解: イ)

解説:

  • ア)共通鍵暗号方式では、n人が相互に通信する場合、通信ペアごとに異なる鍵が必要となり、必要な鍵の総数は n(n-1)/2 に比例して増加します。「常に一定」という記述は誤りです。
  • イ)公開鍵暗号方式は暗号化鍵(公開鍵)と復号鍵(秘密鍵)が異なる非対称な方式で、剰余演算など計算量の多い処理を伴うため、一般に共通鍵暗号方式より処理速度が遅くなります。正解です。
  • ウ)公開鍵暗号方式の秘密鍵は、本人だけが保持し、外部に配送する必要はありません。公開鍵は公開してよい一方、秘密鍵の配送は不要かつ行うべきではないため、誤りです。
  • エ)公開鍵暗号方式では、各人が公開鍵と秘密鍵の1組を持てばよいため、n人であれば鍵の総数はn組で済みます。一方、共通鍵暗号方式は通信ペアごとに鍵が必要で数が急増するため、「共通鍵暗号方式のほうが少ない」という記述は誤りです。

重要キーワード

用語説明
共通鍵暗号方式暗号化と復号に同一の鍵を使う方式
公開鍵暗号方式暗号化と復号に異なる鍵(公開鍵・秘密鍵)を使う方式
鍵管理コスト通信相手数に応じて増減する鍵の管理負荷
ハイブリッド暗号方式公開鍵で共通鍵を配送し、以降は共通鍵で暗号化する方式